1cmの幸せ

私の少しの幸せを貴方に届けましょうか

消えた世界へと

消えてしまった。
消えてしまったんだ。
あんなに綺麗な世界だったのに。
何故、宇宙はこんなにも無慈悲なのだろう。
何故、世界はこんなにも残酷なのだろう。
生きとし、世界を幾度となく壊していたのは紛れもない私たちだが。
本当、嫌になる。
あの戦い、「フォーリンエンジェルス」の戦いから4年が経った。
相変わらず世界は変わらない。
死の炎は消えない。
無慈悲に人を死へと導く。
何故、この世界に生まれたのだろう。
彼の言っていた「生きる意味」は、まだ欠片も見つからない。
またこうして、
恐ろしい世界と向き合わずに、
4年前とは違う道で、
この残酷で無慈悲な世界の隅っこで、
彼等と逝かずに
意地汚く生きている。



「でも、でももし、彼が生きていたとしたなら、必ず私を迎えに来る。また、戦争を終わらせるための組織へと入らせる。でもその時はまた、もう一度笑顔でいさせてほしい。隣で、もう一度、一緒に美しい世界を見たいから」



子供達の足跡は消えることなく、悠久の刻を得て、また此処に集う事になる。

幸せへの道は、まだ見えない。