1cmの幸せ

私の少しの幸せを貴方に届けましょうか

おとぎ話し

「わぁー!見てみてお兄ちゃん!綺麗な花火が上がってるよ!!」

いつの事だろう。

「本当だ!日本で見る花火は違うなぁ」

久しぶりに幼い頃の夢を見ていた。

「また家族で来れたらいいね!」

本当に、懐かしい。

「来れるよ!絶対に!」

いつでも「また来ようね」を繰り返しては、一度も来れた事がなかった。

だって、「今」を繰り返してる。

でも、家族で来れなくても良かった。

また来れなくても良かった。

ただ、私の側にいて欲しかった。

「…また来ようね、ヴィナ」

でも、今度は。

「また来ようね、華楽」

最愛の人と来れるように。

見てて下さいね、お兄ちゃん