1cmの幸せ

私の少しの幸せを貴方に届けましょうか

おとぎ話し

「わぁー!見てみてお兄ちゃん!綺麗な花火が上がってるよ!!」

いつの事だろう。

「本当だ!日本で見る花火は違うなぁ」

久しぶりに幼い頃の夢を見ていた。

「また家族で来れたらいいね!」

本当に、懐かしい。

「来れるよ!絶対に!」

いつでも「また来ようね」を繰り返しては、一度も来れた事がなかった。

だって、「今」を繰り返してる。

でも、家族で来れなくても良かった。

また来れなくても良かった。

ただ、私の側にいて欲しかった。

「…また来ようね、ヴィナ」

でも、今度は。

「また来ようね、華楽」

最愛の人と来れるように。

見てて下さいね、お兄ちゃん

そよ風と

「あ、涼しいや」

今日もまた外に出る。

それが私の日課にっている。

だって、病院の中じゃ何もする事がない。

暇なんだよ。

そんな感じで今日も外に出ると、暑い日は過ぎて、そよ風が吹く秋がもうそこに来ていた。

「…もう、夏も終わりだなぁ。来年も生きていると良いけど」

また、長い長い月を超えて夏がやってくる。

そんな事を考えた、9月20日。

また、あの楽しい日が、来る。

 

きっと、明日も

「あ…。また夏が過ぎる…」

この世界に来て一体夏がどれだけ過ぎただろう。

また明日も、こんな世界の朝を見るのだろうか。

また明日も、こんな世界の夜を見るのだろうか。

そう思うと、胸の中に「楽しみ」という感情が溢れる。

「さぁ、もう寝よう。明日も皆に会えるかなぁ」

明日もまた、あの夏の日を、絶対に

ありがとう

ありがとう。

私の大好きな言葉。

私の大好きな友だちにありがとう。

私の大好きな家族にありがとう。

そしてこんな私と付き合ってくれている大切な人にありがとう。

言い切れないありがとうが沢山あるや。

まだまだこれからも迷惑かけるかもしれないけど、

ずっと私を好きでいてください。

そしたらお返しにありがとうを言ってあげる。

ありがとう。そして大好き。